4月末までの感染状況と新規感染者数が一定になる条件
4月初旬からの新規感染者数の増加は、すぐ減少に転じ、大きな波にはならなかったようです。感染状況図の小さなループを波とみるかどうかは今後の変化次第になります。またこの解析は、連休中のデータは不正確と思われますから、4月30日までのデータを用いています。

β*(m+(1-x)n) 人
に感染させます。この人数が1人の時に感染者数は定常状態となり、1以下の時に減少、1以上の時に増加します。つまりこの量が、実効再生産数の役割をします。(普通のSIRモデルでは、β*回復するまでの日数が実効再生産数と定義されます。) m~4日、n~6日、x~0.75 としますと、β~0.18 が分岐点になります。どのパラメータもウイルスの特性によりますが、さらにβは人々の感染対策(他の人との接触頻度、マスク着用など)で大きく変化します。この条件は感染者数が多くても少なくても成り立ちますから、感染者ができるだけ少ない状態でこの定常状態となる、あるいはさらに減少させる対策が必要です。今週の連休では、何の規制も行われていませんから、連休後の状況を注視する必要があります。